車検

【整備士が解説】車検の際のシャーシーブラックは意味があるの?

車検の際に、下回りの錆止めとしてシャーシーブラックを勧められたんだけど、これって意味あるの?

シャーシーブラックは海岸線を走る人や、積雪が多い地域などでは効果があるけれど、意味が無いパターンもあるんだ。

車検の際に、車のシャーシーの錆止めとしてシャーシーブラックを勧められたという経験をしたことがある方は多いと思います。

このシャーシーブラックは車の骨格を錆から守るために吹き付ける錆止めの役割をしているものなのですが、オススメできる車とオススメできない車があります。

この記事では、これから車検を受ける際にシャーシーブラックを吹き付けるか迷っている方に向けてシャーシーブラックが効果を発揮する車と、吹き付けても意味の無い車について紹介していきたいと思います。

シャーシーブラックの吹き付けをオススメできない車とは?

シャーシーブラックの効果があまりない車の特徴を教えて!

これから紹介していくね!

すでに錆びているシャーシーに対しての吹き付け

シャーシーブラックは錆止めの作用があるということは冒頭で説明しましたが、状況によっては、高いお金を出して吹き付けてもらっても意味の無いケースがあります。例えば、すでに錆びているシャーシーに対しての吹き付けなど…。

このような場合には錆の上からシャーシーブラックを吹き付けている訳ですから、時間の経過と共に錆が浮いてきますので、いくらコッテリとシャーシーブラックを吹き付けたとしても、効果はあまり期待できません。

錆の浮きが目視で確認できる場合

特に、長距離トラックなどで年式が経過しているケースの場合にはシャーシーが錆でボロボロということが結構あります。このような場合には錆の上からシャーシーブラックを吹き付ける訳ですから、錆びと共にシャーシーブラックも落ちてしまいます。

そのために、年式が結構経過しており、錆びを気にしないという方はシャーシーブラックの吹き付けはしない方が車検代が安くなる傾向にあります。

雪の降らない市街地を主に走る車

車のシャーシーというのは、元々錆止めが施されています。私自身シャーシーブラックを一切塗らない車で、年式も10年経過車の車検を担当したことがあるのですが、錆びの発生はほぼ無いに等しいものでした。

これは参考程度にして欲しいのですが、シャーシーブラックを塗らなくても車のシャーシーは錆びないようにできています。特に海岸線を走らない車や雪の降らない市街地を走る車の場合にはシャーシーブラックを吹き付ける必要性は無いでしょう。

シャーシーブラックの吹き付けをオススメできる車

逆にシャーシーブラックを吹き付けることで効果があるパターンはなんなの?

シャーシーブラックを吹き付けるタイミングだね!

新車購入をした際に吹き付ける

シャーシーブラックを吹き付けることをオススメできる車は、新車購入した際に錆がまだ発生していない状態で綺麗にシャーシーブラックを吹き付けることが一番効果が発揮されます。

冒頭でも説明しましたが、錆びが発生している部分にシャーシーブラックを吹き付けたとしても、錆びは浮いてくる性質がありますので、あまり効果は発揮できません。

しかし、まだ錆が発生していない新車の状態で綺麗にシャーシーブラックを吹き付けると錆止めの効果としては一番効力があります。

そのため、新車購入時にシャーシーブラックを吹き付けると、シャーシー部分が守られますので、新車購入の際には同時にシャーシーブラックの吹き付けをオススメします!

海岸線を良く走る車

海岸線を良く走る車や、自宅が海岸線沿いにある場合には、海の潮風で車が確実に錆びます。私も海岸線を良く走る車の整備を頻繁に行っています。

実際にリフトアップして確認をしてみると、シャシやボルトに錆が発生してボロボロになっている車がほとんどですから、海岸線を良く走る車の場合にはシャーシーブラックの吹き付けをオススメします。

これは余談ですが、海岸線を走行した場合には必ず潮風が付着していますので、車の洗車とシャーシーの洗浄は必ず行うようにしてください。

これらを行わないと、ボディーに錆が発生して錆浮きが起こったり、下回りのシャーシー部分に錆が必ず発生してしまいますので注意しましょう!

積雪地を走行する車

積雪地を走行する車は、シャーシーブラックの吹き付けは必ず行ってください。その理由としては、積雪地では融雪剤という雪が氷になることを防ぐための薬剤を道路に散布するためです。

この融雪剤の中に含まれている塩化ナトリウムや塩化カルシウムが車のシャーシーに付着して錆を発生させる原因となりますので、予防としてシャーシーブラックの吹き付けをオススメします。

毎回は面倒かもしれませんが、車を大事に乗りたいのであれば、積雪地を走行した後には軽く水洗いをするだけでも塩化ナトリウムは落ちますので、帰宅時に数分間でもよいので車の下回りを洗浄することが大切ですよ!

シャーシーブラックの吹き付けをオススメできる車と、あまり効果がない車があるんだね!

その通りで、すでに錆びてしまっているシャーシーに吹き付けてもボロボロと取れてきてしまうから、新車購入時にオプションとして下回り塗装は頼んだ方が良いよ!

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