車の任意保険って年間費用が高いから、任意保険は入ってないんだよね。自賠責保険もあるし大丈夫でしょ?

自賠責保険は、実際に事故が起こってしまった際には「保険」としての意味は薄いんだ!万が一に備えて任意保険は必ず入ることが大切だよ。

大丈夫!ほら見てて!僕のドラテクを駆使すれば、この急カーブもドリフトで華麗に曲がれるんだ!(※やってはいけません)

嫌な予感

「ガシャドカーン」…。大変だよ!曲がり切れなくてガードれるに衝突して、僕の愛車と大事な公共物のガードレールが壊れてしまったよ!!でも自賠責があるから大丈夫だよね!

残念だけど、今回の事故は自賠責の補償外だから全部自己負担だよ…。

車を所有している方は、新規登録から3年で1回目の車検があり、それ以降は2年ごとに車検を受けなければならないのはご存知の方も多いと思います。

自賠責は、継続検査(車検)を受ける際には必ず加入していなければ車検証を発行してもらえないため「強制保険」とも言われています。

そして、車検の際に一緒に自動セットで加入するために、自賠責という言葉は聞いたことがあっても、自賠責がどこまで補償してくれるのか?ということに関して、あまり知らないという方も多いのでは?

この記事では、自賠責について分かりやすく解説していきましょう!

自賠責保険とは?

自賠責は保険とは呼べない

自賠責は「自賠責保険」とも呼ばれ、自動車損害賠償法という法律で公道を運行する車両(原付バイクも含む)に対して加入が義務化されています。

加入が義務化されているということは、自賠責に加入せずに車両を道路上で運行した際には厳しい罰則があり、この特性から「強制保険」とも呼ばれています。

もし、自賠責に加入せずに車両を道路上で運行すると上記で説明した通り「罰則」があります。では、説明していきましょう!

自賠責未加入で公道を走行した場合の罰則

自賠責未加入で公道を走行した際の罰則

自賠責に加入せずに、車両を道路上で運行してしまった場合の罰則は厳しいもので「知らなかった」だけでは済まされません。

下記のリストが罰則の内容となります。

自賠責に加入しないと

1年以下の懲役、又は50万円以下の罰金
違反点数6点で一発免許停止

という厳しい処分内容となっています。

ここで注意をしなければいけないのが、車検がある車やバイクの際には、車検と一緒に自賠責も更新されます。

原付や軽二輪などは自ら更新手続きを行う必要がある

その一方で、車検の無い原付バイクや軽二輪などは車検が不必要なために、自分で自賠責の更新手続きを行わなければいけません。

しかし自賠責の有効期限が過ぎているにも関わらずに、気が付かず乗っている方も、まれに見受けられます。

自賠責無加入の罰則は当然、原付バイクや軽二輪などにも適用されますので、速度違反などで止められた際に、自賠責無加入となると、違反点数6点で一発免許停止となることもあるのです。

そこような事態を防ぐためにも、しっかりとした自賠責の知識を得るということが重要となる訳ですね!

自賠責に加入していれば任意保険は不必要?

任意保険に加入しないリスク

「自賠責に加入しているから任意保険は入ってないよ」

このフレーズはたまに耳にします。確かに自賠責は「保険」という名目ですが、事故が発生した際に相手方や自分の補償となると、もはや「保険」とは呼べない特徴があります。

相手方の補償最高額
障害120万円
死亡3000万円
後遺障害4000万円

上記の表は、自賠責で補償される最高額を表したものです。

自賠責は、相手方へケガを負わした際に支払われる「傷害」の最高額が120万円。

相手方が事故によって「死亡」した際に支払われる最高額が3000万円。

相手方が事故によって「後遺障害」が残った場合の最高額が4000万円。

一見すると「十分な補償額ではないか?」と思われるかもしれませんが、死亡した際の葬儀費や慰謝料などを合算すると、補償金額3000万円では足りないケースが珍しくありません。

もしも補償金額5000万円との判決が下されたら

もし、相手方を死亡させてしまった際に、補償金額が5000万円という判決が出たとして、任意保険未加入の場合には、その差額2000万円は自己負担となります。

補償金額5000万円-自賠責の補償額3000万円=2000万円は自己負担

このように、自賠責の補償額だけでは、万が一の事故の際に「保険」としての意味は無いに等しいとも言えるのです。

もし、任意保険に加入していれば、自賠責の補償限度額を超えた差額分を補償してくれますので、万が一に備えて任意保険に加入するということは大切なことなのです。

自賠責は「相手方」の身体に関する補償のみ

自賠責の補償範囲

自賠責は「相手方」の「身体」に関する賠償のみ補償するものです。

例えば、事故で自分自身や自分の車が損害を受けても、自賠責では「相手方の補償」のみですので、一切保証金は受け取れません。

障害死亡後遺障害
相手〇「120万円」〇「3000万円」〇「4000万円」×「補償なし」
自分×「補償なし」×「補償なし」×「補償なし」×「補償なし」

このように、自賠責の補償の範囲というのは限定的で、万が一の事故に備える保険として扱うということは難しいです。

一方で、任意保険の場合には相手方の身体の補償はもちろん、自分のケガや車など、幅広く対応してくれますので、任意保険の加入は必須とも言えるのです。

まとめ

これまで説明したように、自賠責は補償範囲が限定的で、補償額も過去の判例から照らし合わせると、不足するということが多いです。

そのために、車を運転する際には、必ず任意保険も車のガソリンと同じ維持費と考えて、加入するということが、万が一の事故で破綻をしてしまうリスクを無くすために必要なのです。

もし、自分に最適な保険が分からないという場合には相談できる相手として、車を購入したカーショップ等でも保険の有資格者が在籍していますので、相談をしてみることをオススメします!