クルマの保険

自動車保険における等級制度の基礎知識

自動車保険はむやみに使うと損をしてしまうってホント?

ホントだね!ちょっとした事故で自動車保険を使うと翌日からの保険料が上がってしまうことがあるんだ!

万が一の事故に備えて、任意保険に加入をするということは大切なことですが、正しい知識を理解せずに保険を使ってしまうと、翌年からの保険料が上がってしまうことがあります。

自動車保険の特徴の一つとして、保険を使うと翌年からの保険料が割高になってしまう「等級別料率制度」というものがありますので、保険を使う際には注意が必要になります。

この記事では自動車保険における「等級別料率制度」について解説していきますので、自動車保険を使う際には翌年からの保険料を考慮して、自動車保険を使うか検討するようにしましょう!

等級別料率制度(等級)とは?

自動車保険の等級

等級別料率制度とは、無事故を継続することによって等級が上がることによって割引率が大きくなり、逆に事故を起こして自動車保険を使用した場合には等級が下がり、割引率が低くなる制度のことです。

このような制度が設けられている理由として、無事故を続けている優良運転者の保険料を安くすることによって、事故を頻繁に起こしている保険者との公平を維持するために設けられている制度です。

例えば、事故を全く起こしていない運転者と、事故を頻繁に起こしている運転者の保険料が同じだとすると、優良運転者からしてみれば「保険料は同じなのに損をしている」といった心情になります。

等級別料率制度はこのような、契約者間の保険料の負担を平等にするという意味で保険料の割引を行っている訳であり、保険会社としても等級制度があることで保険の使いすぎを抑止している意味合いもあります。

ノンフリート契約の仕組み

ノンフリート等級割引額の基準とは?

自動車保険を契約する際に「車の保有台数は9台以下か?」ということについての確認を目にしたことはありませんか?なぜ、このような確認が行われるのかということについて説明していきます。

自動車保険の等級別料率制度は保有台数9台以下のノンフリート契約のみに適用されるものであり、10台以上になると、フリート契約と呼ばれ、等級による保険料の割引は行われないのです。

個人が車を10台以上保有しているということは稀ですので、主にフリート等級は会社などの法人が所有する車に対して適用されますから、個人が契約する場合にはノンフリート契約と理解して構いません。

契約の違い

ノンフリート契約「保有台数9台以下

フリート契約「保有台数10台以上

ノンフリート等級における割引率を判断する指数として「数字による等級」が採用されています。等級は1等級から20等級まであり、20等級が一番割引率が高く、逆に1等級は割増率が高くなるのです。

車の免許を取得して、初めて自動車保険に加入する際には原則として6等級からスタートし、契約期間の1年の中で無事故であった場合には等級が一つ上がり、7等級になるという仕組みになっています。

逆に、契約期間中の中で事故を起こして自動車保険を使ってしまうと、等級が下がってしまい、翌年からの保険料が上がるという仕組みがノンフリート等級という割引制度の基本的な概要となります。

3等級ダウン事故と1等級ダウン事故

ノンフリート等級には、1等級ダウン事故と3等級ダウン事故と呼ばれる保険料の決定の仕組みがあります。この制度は事故の過失割合などを考慮して、翌年に下がる等級の数を表しています。

例えば、ノンフリート等級が20等級であった場合に、3等級ダウン事故が1件あった場合には、17等級まで下がり、再び20等級になるには無事故で3年経過をしなければ元には戻らないという訳です。

3等級ダウン事故とは?

3等級ダウン事故

3等級ダウン事故は、車同士の事故や、人との接触などの交通事故全般は基本的に3等級ダウン事故として扱われることになります。例えば20等級であった場合には17等級になるという訳ですね。

3等級ダウン事故となると、相手方への補償や自分の補償などで多額の費用が発生しますから、等級が下がったとしても保険を使った方が良いケースがほとんどです。

自動車事故の8割は対人対物での事故が大多数を占めていますので、自動車保険を使うということは、基本的には3等級ダウン事故として扱われるということを理解してください。

1等級ダウン事故とは?

1等級ダウン事故は、保険契約者に過失の無い突発的な事故に対して1等級だけダウンするということです。例えば、20等級であった場合には19等級になるということですね。

1等級ダウン事故の基準については、保険会社によって異なりますが、おおよそ下記の条件に当てはまる場合には1等級ダウン事故として取り扱う保険会社が殆どですので紹介していきます。

1等級ダウン事故

  1. 火災・爆発
  2. 盗難
  3. 落書きやイタズラ
  4. 落下物との衝突
  5. 台風などの自然災害
  6. 偶発的な事故

これらに当てはまる事故の場合には、基本的に1等級ダウン事故として扱われることになりますが、修理費用が軽微な場合は等級を維持するために保険を使わないということも選択肢の一つです。

例えば、イタズラによって車に小さな傷がついてしまった際に、保険を使用して修理をすると、1等級ダウン事故となりますので、自腹で修理をして保険を使わない方が結果的に安くなるということもあります。

POINT

自動車保険を使って補償や修理を行う際には、翌年からの等級を考慮して、軽微な修理費用である場合には自腹で支払った方が結果的に良いケースもあるということを理解しておこう。

自動車保険を使うことで損をすることも

保険を使うと得する?損する?

自動車保険は万が一に備えるための保険ですが、ちょっとした車の傷の修理に保険を使ってしまうと、1等級ダウン事故として扱われてしまいますので、全ての車の補償を保険で賄うということはNGです。

例えば、車のボディーを軽く縁石に擦ってしまったという場合には、傷の程度によって状況は変わりますが、クイック板金で1万円以下で綺麗に直してくれる板金屋さんも増えてきました。

1万円以下でしたら、保険を使わなくても自費で修理ができる範囲内であると思いますので、このようなケースでは1等級ダウン事故として扱わずに、保険は使わない方が結果的に得をする可能性が高いです。

このように、自動車保険を使う際には「保険を使うことによって翌年の保険料がどれだけ上がるのか?」ということを保険会社に問い合わせをしてから、保険で補償をしてもらうか、自費で直すかの選択が重要です。

まとめ

保険を使う際には、必ずダウンする等級の確認をしてから補償請求を行うことが大切です。この確認をせずに補償で直してしまうと翌年の保険料が上がってしまい、自腹で修理をした方が良い結果となってしまいます。

1等級ダウン事故や3等級ダウン事故の基準については、冒頭でも説明しましたが、各保険会社によって支払い基準は異なりますので、郵送されている約款を確認してくださいね。

以上が自動車保険における等級制度の概要でした。保険は契約してから自動更新で内容を長年確認していないという人もいるかもしれませんが、毎年しっかりと保険の確認をするということが損をしないためには大切です。

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