車を所有している人であれば、任意保険に加入している人がほとんどであると思います。もし任意保険に加入しなければ万が一のことが起こった際に、破産しなければいけない程の賠償額が自己負担…。

このようなリスクを避けるために任意保険というものがある訳ですが、年間の保険料を抑えるために最低限のリスク回避で良いという場合には、保険の見直しをするということが必要になってきます。

中には車を購入した当時から保険の見直しを行っていないという方もいるかもしれません。そのような場合には一度、保険の見直しを行うことで、任意保険の年間費用が非常に安くなることがあります。

この記事では、このような車両保険を見直す際に、年間維持費が大きく変わってくる車両保険について解説していきたいと思います。もし任意保険が高くて困っているという方は参考にしてみてくださいね。

自動車任意保険に求められるものとは?

任意保険に求められる一番の目的となるのは「車を運転する際に生じるリスクを回避する」という一言に尽きます。もし事故を起こして他人の財産や生命を奪ったとなると賠償しなければいけないのは当然ですよね。

もし、任意保険に加入せずに運転をして事故を起こしてしまって賠償の責任を負わなければいけないとなると、事故の度合いによっては一生働いても返せない程の賠償金が発生することもあります。

判決年月日被害者状態賠償額
平成23年11月41歳 男性開業医死亡5億2853万円
平成19年6月25歳 女性会社員後遺障害3億4614万円
平成26年8月7歳  男子小学生後遺障害 3億7370万円

これは、実際に判例を元にした賠償額の抜粋です。もし任意保険に加入していなければ、これらの賠償額を自費で支払わなくてはなりません。このような事故によって生じる金銭的リスクを回避するというのが任意保険に求められることなのです。それでは、車両保険はどうなのでしょうか?

車両保険はリスク回避ではない

先ほど説明した通り、任意保険というのは万が一の事故に備えて多額の賠償額から金銭的に保障をしてくれるというものです。一方で車両保険は自身の物に対する保障という意味合いを持ちます。

対人対物事故の場合は事故の相手に対して過失割合を決めて賠償をしなければいけない訳ですが、自分の車両である場合には修理か乗り換えという選択しかなく、経済的に破綻するというリスクはありません。

そのために、任意保険を見直す際に車両保険の有無を考える際には、経過年数や自身の経済状況に応じて車両保険を付帯するか、しないかということを判断する必要があるという訳なのですね!

もし、「大切な車だし、万が一のことがあると…」と車両保険の付帯を迷っているのであれば、次の章から解説するポイントをしっかりと理解してから付帯の有無を考えてみてください。

車両保険の付帯を検討する機会になる6つの事例を紹介

中古車を購入している場合

車両保険というのは、車の初年度登録日を目安として年月が経過すると評価基準額が減少するという特徴があり、例えば10年が経過している車というのは初年度と比較して10分の1の評価額となります。

そのためにある程度、年式が経過している中古車を購入して車両保険を付帯したとしても元々の基準額が低く設定されているために、車両保険を付帯したとしても修理額に届かないというケースがあります。

貯金に余裕がある場合

車両保険は自分の車の修理を保険金で補填をするというものです。対人対物事故の際の賠償責任とは異なって、修理に対しての費用が破綻してしまう程の高額になるということはありません。

僕は整備士という仕事柄の中、様々な事故車の板金の見積を見てきましたが、修理費が100万円を超える見積というのは滅多に見ませんし、これだけ高額になると車を買い替えてしまう人が多い傾向にあります。

そして、万が一の事故が発生してしまって板金修理をする際に、保険金を使わずに自分の貯金で修理を行う余裕があるという場合には、車両保険の付帯を外すという選択肢もあります。

初年度登録から10年程度経過している場合

冒頭の内容と重複しますが、車両保険の基準額は1年ごとに減少していきます。特に10年程度経過している場合には基準額も大幅に落ちているために車両保険を付帯しない方がお得になる場合もあります。

もし基準額が10万円程度ですと、ちょっとした板金修理を行う際にも基準額を大幅に超えてしまうということもあり、その差額分は自己負担となり、等級も下がりますので結果的に損をすることも…。

ローンで車を購入している場合

ローンで車を購入している場合には、車両保険を付帯することをお勧めします。その理由としては、事故の際に破損の具合が大きく廃車となった場合でも残りの残金は支払わなければならないためです。

このようなケースでは車両保険を付帯していれば、事故で廃車になったとしても保険金は支払われるために、ローンの残高を保険金でカバーするということが可能になります。車をローンで購入している場合には車両保険を付帯することで突然の出費を抑えることができるという訳なのです。

高級車を購入した場合

車の部品というのはメーカー純正品、社外品などがありますが、どれも比較的高い傾向にあります。例えば軽自動車のサイドミラーをASSY交換した場合でも部品代だけで3~4万円程度と決して安くはありません。

例として、トヨタのクラウンではストップ球がLEDとなっており、球だけを交換するという前提で作られておらず、一つの球が切れるだけでテールランプASSY交換となり、片側だけで3万円の費用がかかります。

このように高級車というのは、大衆車と比べて壊れた時の修理費用が高額になるケースが多くあるために、高級車に乗っている場合には車両保険に加入した方が結果的にお得になるという事例があります。

大切な車だから大事に乗りたい

車というのは、当たり前ですが道を高速で移動していますので、全く傷が付かない状態で乗り続けるというのは不可能に近いです。ですが、せっかく高いお金を出して購入した訳ですから大事に乗りたいものです。

特に車に対して神経質な人は、少しでも傷があると精神的ストレスを抱えやすく、直ぐにでも車を修理に出したいと思うのではないでしょうか?その場合にはやはり車両保険の付帯をした方が良いでしょう。

経済状況によって車両保険の付帯を決めよう!

車両保険は対人対物保険と異なり、自分の財産を守るための保険ですから、上記で説明した通り、自身の経済状況などを考えて付帯をすることを決めるということが任意保険料を節約する一つのポイントとなります。

車両保険を付帯を外すベストなタイミングは一概には言えないのですが、自身の経済状況や前の章で説明した6つのポイントを考慮して付帯の有無を総合的に決めるということが失敗しない保険選びです。

保険会社によっても金額は異なりますが、車両保険を付帯しないことで約2万円程度は金額が下がりますので、任意保険の見直しをする際には、まず車両保険の付帯の有無を確認してみると良いでしょう!