しばらくバイクに乗らなかったら完全にバッテリーが上がっちゃって充電しても回復しないんだ。

バッテリーは放電させると一気に寿命が縮むからね!良い機会だし、買いなおすことをオススメするよ!

出先などで、いざ出発をするという時に「車のバッテリーが上がってしまって途方に暮れてしまった」そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?

キャブ車であれば、押しがけなどでエンジンを始動させることができましたが、今はFI化となり、バッテリーがなければエンジンのスタートすらできない重要なパーツの内の一つです。

この記事では、バイクのバッテリーの正しい充電方法と基礎知識について解説していきますので、出先でのトラブルに巻き込まれないように、しっかりとバッテリーの知識を身に着けておきましょう!

バイク用バッテリーの規格

バイク用のバッテリーには大きく分けて「開放型バッテリー」「メンテナンスフリーバッテリー」「リチウムイオンバッテリー」の3種類の規格があることはご存知でしょうか?

この3規格のバッテリーには、それぞれメリットとデメリットがありますので、自分のバイクに適したバッテリーを選ぶということが重要となり、誤ったバッテリーを取り付けるとトラブルの原因となります。

バッテリーを交換する際には、標準で付いていたバッテリーと同じ規格のバッテリーを選ぶということが重要になりますので、まずはバッテリーの形式についてしっかりと理解をしておきましょう!

開放型バッテリー

開放型バッテリーの特徴

開放型バッテリーとは、バッテリー液を補充するための蓋が開放できるバッテリーとなり、バッテリー液が経年劣化によって減少するという特性がありますので定期的な精製水を補充が必要となるバッテリーです。

古いバイクになると、一般的な12Vではなく、6Vを使用しているバイクもありますので、1セル2Vという単位で電圧の調整ができる開放型バッテリーは特に古い型式のバイクに採用されているバッテリーとなります。

しかし、現在の国内で生産されているバイクは12Vのバッテリーを積んでいる車種が殆どですので、面倒なバッテリー液の補充が必要となる開放型が使われるということは減ってきています。

MFバッテリー

MFバッテリーの特徴

現在、市販されているバイクの標準的なバッテリーがMFバッテリーと呼ばれるもので、開放型バッテリーと大きく異なる点が、バッテリー液の補充が必要ないメンテナンスフリーという点です。

バッテリー液は充電される際にガスが発生することによって液量が減少していきますが、MFバッテリーは発生したガスを極板で吸収し、再びバッテリー液として還元することによって液量の減少を防いでいます。

しかし、メンテナンスフリーと言っても充電する際には極板で吸収できない程のガスが発生しますので、誤った電圧で充電をすると膨張や爆発の危険性もあるため、充電の際には注意が必要になります。

リチウムイオンバッテリー

リチウムイオンバッテリーの特徴

リチウムイオンバッテリーは最近になって登場した比較的新しいタイプのバッテリーで、開放式バッテリーやMFバッテリーと異なり、鉛を使用していませんので重量が軽い傾向にあります。

そして、開放型バッテリーやMFバッテリーに比べて自己放電も低いという特徴がありますので、半年程度は車両に付けたまま放置をしてもセルモーターを回す力があるという点で近年話題になっています。

しかし、リチウムイオンバッテリーは、どの車種にも適合するという訳ではなく、適正外の車種に搭載すると発火等の危険性がありますので、このバッテリーを選ぶ際には適合性の確認が必要になります。

バイク用バッテリーの品番の意味

バッテリー形式

バイク用のバッテリーは車のバッテリー同様に、JIS規格という仕様に基づいて品番が付けられています。今回はバイク用のバッテリーとして一番採用されているMFバッテリーを例として説明します。

バッテリーを選ぶ際には、純正で装着されていたバッテリー品番と同じものを選ぶということが大切で、品番が異なるバッテリーを購入してしまうと、取り付けられない等のトラブルの原因となります。

バッテリーの品番には、バッテリーの性能ランクやアンペア数、端子の位置などが記載されていますので、バッテリーを交換する際には、これらの規格を確認してから購入するようにしましょう!

バッテリー寿命のサイン

3つの寿命サイン

バッテリーの平均的な寿命は2~3年と言われていますが、使用環境によって寿命は変わってきますので、年数でバッテリーの良し悪しを判断するということは間違っています。

バッテリーが上がる直前には必ず前兆がありますので、突然のバッテリー上がりのトラブルを避けるためには、次の3つの異変を感じたらバッテリー交換を検討するということを意識してください。

バッテリーの寿命の判断基準の一つとして、セルスイッチを押したときにセルモーターの音が弱々しく、充電を行っても短期間(一週間程度)で放電してしまうという場合には寿命が考えられます。

このような場合にはバッテリー充電器で満充電を行っても、バッテリー性能は回復しませんし、過充電の原因となりますので、短期間で上がってしまうようであればバッテリー交換の一つの目安と考えましょう。

充電を行っても回復しない

完全に寿命が来てしまったバッテリーというのは、長時間の充電を行ったとしても電力を蓄積することができませんので、充電直後は始動しても後にバッテリーが再び上がってしまう可能性があります。

特に最近のバイクはFIが主流ですのでキャブ車のような「押しがけ」は物理的にできない構造になっていますから、出かける際にはバッテリーの電圧チェックをしっかりと行うことが重要です。

3年以上使用している

バッテリーの寿命というのは、使用環境によっても異なりますが、平均して3年以上使用している場合には調子が良く思えても、性能は確実に低下していますので、交換をオススメします。

特に最近のバイクというのは電子制御で動くパーツ「電子スロットルなど」が多く使われていますので、バッテリーの負荷も大きいです。そのために早めのスパンで交換するようにしましょう。

正しい充電方法

バッテリーの充電方法

バッテリーの充電方法は「普通充電」と「急速充電」の2つの方法がありますが、バッテリーは急速で充電すると寿命が短くなるという性質がありますので、緊急時以外は必ず普通充電を行いましょう。

今回は採用率が高いMFバッテリーを例に正しい充電方法を紹介していきますが、開放型やリチウムイオンバッテリーは手順が異なりますので、付属の取扱説明書をよく読んで充電してください。

普通充電の方法

普通充電はバッテリーに負荷をかけない充電方法で、ゆっくりと時間をかけて100%まで充電させるやり方です。充電方法としては一般的で、メーカーも充電器を使用する場合には普通充電を推奨しています。

自動車用の充電器を使用する場合には、電圧調整のレベルを必ず「弱」に設定し、充電を開始して下さい。目安としては規定電圧の10分の1という微かに電量が流れてる状態がベストです。

充電器にバッテリーを接続し、充電を開始し始めたら1時間おきに充電器からバッテリーを取り外して、テスターを使って電圧を測定します。そして測定時に12.8V以上の電圧であれば、充電は完了です。

計測時に12.8V以下であれば、バッテリーは満充電になっていませんので、バッテリーの側面を触って熱を持っていないか?などを確認してから再度、充電を開始するようにしてください。

「なぜ、1時間おきにチェック?」と疑問に感じるかもしれませんが、その理由としては、MFバッテリーは過充電になると熱で膨張、爆発の危険性があるために1時間おきにチェックする必要性があるのです。

急速充電のやり方

急速充電は、本来であればゆっくりと時間をかけて充電しなければいけない訳ですが、急用などの場合にエンジンが始動できる電圧まで一気に充電するという方法です。

急速充電の手順は普通充電と変わりませんが、電圧を「中」に設定することによって急速に充電を行いますので、バッテリーが熱を持ちやすくなります。そのため、30分おきに電圧や側面の温度を確認してください。

バッテリーをテスターで計測して12.8V以上あればセルモーターが始動できる状態まで電圧が上昇していますので、充電をストップしましょう。

そして、急速充電はバッテリーの寿命を短くしますので、あくまでも応急的な場合に限って行うようにして、普段の充電は前章の「普通充電」の手順に沿って行うようにするということが重要になります。

まとめ

バッテリーの充電は低電圧で、時間をかけてゆっくりと電気を蓄積させるということが正しい充電方法となり、急速充電は緊急時以外は使わないようにしましょう。

特に車用のバッテリー充電器を使用する際には、弱の設定であっても電力が強く設定されている場合もありますので、充電器に接続したら放置をせずに、しっかりと確認をしながら充電をするということが大切です。

バイク用のバッテリーとして採用の高いMFバッテリーは、補水などのメンテナンスは基本的に必要ありませんが、充電をする際には電圧に注意しないと膨張、爆発の危険がありますので注意してくださいね!