冬になると、多くのライダーは寒さや路面の凍結などの理由でバイクに乗らなくなる時期であると思います。中には雪が降ってもバイクに乗る強者もライダーもいますけどね!

冬眠させるライダー達は春が待ち遠しいはずですが、バイクをしっかりとメンテナンスをせずに冬眠させてしまうと、春になった際に様々なトラブルに見舞われることになります。

しかし、冬にバイクを保管させるためのメンテナンス調べても、沢山の情報が出てきて何が正しいメンテナンス法なのか分かりにくいという方も大勢いらっしゃいます。

この記事では、そのような冬にバイクを冬眠させるライダーに向けて、本当に正しいバイクの冬眠方法を現役整備士が解説していきますので「春まで乗れないから正しいメンテナンスを知りたい」というライダーの参考になれば幸いです。それでは解説していきましょう!

春に後悔しないためにやっておくべき保管メンテナンス3選

燃料タンクのガソリンは満タンにすること

バイクを半年程度保管させる際に必ずやって欲しいことが、燃料タンクのガソリンは満タンにするということです。中には保管時に「ガソリンが劣化するから」という理由で空にする方もいますが、これは誤りですよ!

特に冬季は寒暖差というものが大きく、朝方の温度と昼の温度では10度も温度が異なる場合もあります。そうなると燃料タンクの中に結露が発生してしまい、ガソリンタンクの中に水が混入する原因となる訳ですね。

そこで、ガソリンタンクの中にガソリンが満タンに入っていれば、寒暖差による燃料タンク内の結露の発生を抑えることができるために、バイクを保管する際には燃料タンクは満タンと言われている理由となります!

キャブ車の場合にはキャブレターのガソリンを抜く

現在では生産されることが無くなったキャブ車ですが、中古市場では根強い人気を誇っているために、キャブ車に乗っている人も多いと思います。ちなみに僕もFIよりキャブ車の方がバイクに関しては好きです。

そんなキャブ車ですが、保管の際にはキャブレターのフロート室に溜まっているガソリンを抜かないと、始動させる時にエンジン不調の原因となる可能性があるために、これだけは絶対欠かせないメンテナンスです。

ガソリンというのは、本来は無色透明の液体なのですが、抽出される際に他の油と混同しないように着色がされます。この着色された成分というのがガソリンが気化した際にべっとりと残ってしまうのです。

それがフロート室の中で起こると、メインジェットやパイロットジェットの一ミリ程度の穴に詰まってエンジン不調が起こってしまい、これを取り除くにはキャブレターのオーバーホールが必要となってしまいます。

キャブレターからガソリンを抜いておけば、フロート室でガソリンが気化してタールが付着するリスクを減らすことができるために、多少面倒なメンテナンスでも、しっかりと行うことで後が楽になりますよ!

バッテリーは取り外して家で保管をする

これはバッテリーという全般に言えることなのですが、バッテリーというのは寒さに非常に弱く、冬になって車のバッテリーが上がってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。

一番良い、冬季のバッテリー管理としては、バッテリーを車両から取り外して家で保管をして、月に一度のペースで構わないので充電器で定期的に補充電をするということがバッテリーを長持ちさせる秘訣です。

特に、バッテリーは一度でも完全放電させてしまうと、充電器で満充電を行っても、本来の性能を発揮できません。バッテリーも決して安くはないので、バイク同様に正しい保管をするということが大切です。

バイクの保管中もバイクに構ってあげよう!

バイクは動かさないと逆に不調を招きます

バイクというのは機械の塊ですが、人間同様に全く体を動かさないという状況下では不調を招いてしまいます。人間だって起きた直前に100m走を全力で走るなんて体的に最悪ですものね。

そこで、バイクを保管してる最中もエンジンは始動しなくても良いので、二週間に一回はバイクに跨って、クラッチを操作したりギアをローやセカンドに入れて前後に揺らしてあげてください。

特にクラッチワイヤーなどは動かさないと固着してしまうことが、稀にありますので、このように保管の際にも放置プレイを行うのではなく、定期的に触ってあげることが一番大切になることだと思います。

無理にバイクに乗るのはやめよう!

雪国でバイクを保管しなければいけないという場合でも、雪が降らない年には「もしかしたらバイクのれるんじゃね!」と早々にバイクの冬眠明けをする方もいると思いますが、これはお勧めしません。

バイクはご存知の通り、二輪ですので万が一、路面が凍結している場合にはスリップ事故の可能性が四輪車と比べて格段に大きくなります。事故を起こしてしまっては元も子もないので、快適な春まで待ちましょう!

今のバイクはそこまで神経質になる必要はありません

今のバイクは電子制御で燃料を噴射する・ABSが標準装備と、ひと昔前のバイクとは異なり、かなり技術が発展しています。その一方で故障した際にはサンデーメカニックで直せる醍醐味は無くなりましたが…。

特に上記で紹介したキャブレターから燃料を抜くという作業はFI車には必要ありませんし、半年程度の保管でしたら重量でタイヤが変形するということも稀になってきました。

そのために、半年程度の保管であれば、FI車に限りますが極論としてバッテリーだけ取り外して保管しておけば、翌年の春には問題なくエンジンが始動するという利便性も兼ね備えています。

そのために、冬のバイクの保管に関しては昔のバイク保管ように神経質になる必要性は段々と薄れてきていますので、あまり神経質にならずにバイクライフを楽しんでもらえたら良いなと思います。