異音の原因とは?

最近、車のブレーキを踏むと「キーキー」と、金属同士が擦れる音がするんだけど…。

それはディスクブレーキパッドが消耗しているかもしれないね。そのまま乗り続けると危険だし、修理費用も高額になるかもしれないよ!

「ブレーキを踏むとキーキーと金属同士が擦れるような音がする」という理由で入庫してくる車を見てみると、8割方の理由はディスクブレーキパッドの消耗による理由で音が鳴っているケースが多いです。

ブレーキというのは、回転するローターをディスクブレーキパッドと呼ばれる部品で押さえつけることによって回転を止めている訳ですので、パッドは徐々に消耗していき最終的には交換が必要になります。

しかし、このキーキー音を無視して整備をせずに乗っていると、ブレーキが効かなくなる重大事故や、修理費用が高額になるケースもありますので、異音がした場合には早急に点検を受けることが重要です。

この記事では、現役整備士が「なぜ音が鳴るのか?もし交換しないとどうなるのか?」ということについて出来るだけ分かりやすく解説していきますので、参考になったら幸いです。

「キーッ」と音が鳴る理由

冒頭でも説明した通り、ブレーキを踏んだ際にキーキーと音がする理由としては、ディスクブレーキパッドの消耗による異音が考えられます。この状態で走行をするのは危険ですので早急に点検が必要になります。

ディスクブレーキパッド

上記の写真は、残量が5mm程度で交換時期が来ているディスクブレーキパッドを取り外したものですが、金属のプレートが付いていることにお気づきでしょうか?

このプレートの役目とは、パッドの残量が限界まで消耗した場合に、ローターと金属プレートが接触して共鳴音を出すためのプレートで、キーキー音がする理由はこのプレートがローターと接触しているためです。

ローター

上記の画像はローターと呼ばれる部品です。良く見てみると一部分だけ削れている箇所があります。この削れている部分がパッドのプレートが接触してキーキー音が鳴っているという訳です!

このキーキー音が鳴り出すのは、パッドの残量が2mm程度で接触して鳴り出します。壊れているからキーキー音がするのではなく、わざとプレートを接触させることで不快なキーキー音を出してドライバーに警告をしているという訳ですね。

そのために、ブレーキを踏んで異音がする際には、ディスクブレーキパッドの消耗が一番の理由として考えられますので、音が鳴り出したら出来るだけ早急に整備工場で点検をしてもらうことが大切になります。

もし修理を行わないとどうなる?

修理をしない代償

もし、異音を無視して車を乗り続けてしまうと、ブレーキが効かなくなる重大事故や、修理費用が高額になってしまうことがありますので、異音がしたら早急に点検をすることが大切になります。

次からは、ブレーキを踏んだ際に異音が発生しているにも関わらずに、必要な整備を行わなかった際に起こるトラブルを紹介していきます。このような事が起きないようにしっかりと点検をすることが重要です。

ブレーキが効かなくなる重大事故

冒頭でも説明しましたが、ディスクブレーキパッドが限界を超えて消耗してしまうと、ブレーキとしての役目を果たさなくなりますので、ブレーキを踏んでも効かなくなる重大事故の発生が考えられます。

残量がゼロの場合にはブレーキを踏まなくても走行中に異音が発生しますので、ここまで放置する方は流石にいないとは思いますが「音がなっても2mm残ってるなら大丈夫」という考えはやめてくださいね。

修理費用の高額化

ディスクブレーキパッドが消耗して0mmとなると、パッドの金属部分がローターと接触して、ローターと呼ばれる円盤がガタガタに削られて使い物にならなくなります。

車の部品というのは高額で、ローターを新品に交換すると片方で5万円、高いものだと10万円を超えるケースもありますので、無駄な出費を控えるためにも異音が発生したら早急に点検をしましょう。

修理費用は?

修理費用は?

異音が発生してディスクブレーキパッドを交換する際に必要になる費用は、車種によっても異なりますが、工賃込みで軽自動車で1万円前後、普通車で1万5000円前後が相場となっています。

ディスクブレーキパッド自体の交換は、それほど手間のかかる修理ではないため、部品が整備工場にある場合には長くても30分程度で交換が可能となっています。

しかし、車種によってディスクブレーキパッドの形状は異なるために、大抵の場合は部品屋からの引き寄せになりますので、午前中に入庫すれば午後には完成するということが多いと思います。

また、ローターが削れてしまった場合には修理費用は5万~10万円程度必要になってしまいますので、ブレーキを踏んだ際に異音が発生している場合には、無駄な出費を抑えるために早めの診断が重要です。

交換のタイミングとは?

交換のタイミング

ディスクブレーキパッドの交換時期については、その人の乗り方によって寿命は大きく変わってきます。例えば、坂道が多い地域に住んでいる人やカーブが多くブレーキを踏む回数が多い場合は寿命も短くなります。

私が経験した車は、初回の車検で走行距離が1万キロ未満で入庫してきた車のディスクブレーキパッドの残り残量が2mm程度だったことがあります。通常の走行では珍しい減り方でした。

なぜ、ここまで短期間でパッドの寿命が来てしまったのか?ということについて考えると、この車のユーザーは初心者ドライバーで、坂道の多い地域に住んでいるということが分かったのです。

このような経験から、一概にディスクブレーキパッドの寿命は「何万㎞!」と断定することはできないのですが、一般的な減り方を紹介すると3万㎞を走行したら半分程度減っているというのが通常の減り方です。

まとめ

これまで説明してきた通り、ブレーキ系統に異音が発生した場合には重大事故の原因となるリスクがありますので、早急に整備工場で車を点検してもらうことが大切で、放置は絶対にやめてくださいね!

今回は、ディスクブレーキパッドに着目して紹介してきましたが、他にも原因がある可能性もありますので、必ずプロの整備士に診断してもらいましょう!

ディスクブレーキパッドの交換は午前中に入庫すれば午後には完成することが大半ですので、異音が発生した際にはしっかりと点検をすることが大切です。