車に乗っているドライバーであれば、車を停車した後にサイドブレーキを引くというのは教習所で習ったと思いますので、一度は必ず目にしたことがあるランプの中の一つと言っても過言ではないかもしれません。

しかし、このサイドブレーキランプというのは、サイドブレーキを引いていなくても常時点灯することがあります。このように常時点灯で消えない場合には車の運転は絶対にしないでください。

この記事では現役整備士が、サイドブレーキランプ常時点灯の意味と、そのまま乗り続けると、どのような事態になるのか?ということについて解説していきますので、常時点灯の場合には参考にしてみてくださいね!

サイドブレーキランプが点灯する2つの意味とは?

①サイドブレーキ解除忘れによる点灯

サイドブレーキランプはサイドブレーキを引いた時に点灯しますので解除せずに走行した場合には常時点灯となります。もし、解除に気がつかなかったらどうなるのでしょうか?

サイドブレーキは、リアブレーキのブレーキライニングと呼ばれるパッドをワイヤーで引っ張ることによって、強制的にブレーキを踏み続ける状態をワイヤーの力でキープすることによって作動しています。

そこで、サイドブレーキを引いたまま走行すると、ブレーキを踏んだまま走っている状態と同じになり、リアのブレーキシューが著しく消耗し、そのまま走行を続けると非常に焦げ臭い匂いを発します。

この状態になったら、リアのブレーキを左右共に交換しなければいけません。過去の事例では、普段MT車に乗っているお客様がAT車に乗った所、フットブレーキ(サイドブレーキが足についている車)をいつもの癖でクラッチペダルを踏んだと勘違いして走行を続けたという事例がありましたね….。

②ブレーキ液減少による点灯

サイドブレーキランプというのは、サイドブレーキが作動している時にだけ点灯するランプではありません。これは特に重要なので詳しく解説していきますので、しっかりと理解をしてください。

サイドブレーキを解除しているにもかかわらず、常時点灯する場合には車の運転は絶対に控えて最寄りの整備工場で必ず点検をしてもらってください。

その理由として、サイドブレーキランプはマスターシリンダーと呼ばれるブレーキ液の補助タンクの液量が許容範囲外まで減少し、ブレーキが効かなくなる恐れがあると常時点灯をするためです。

ブレーキ液補助タンク

補助タンクのブレーキ液が減少する原因は様々ありますが、ここでは一例を紹介していきます。

  1. ディスクブレーキパッドの減少
  2. ブレーキパイプの損傷
  3. ホイールシリンダーの損傷

上記は一例ですが、大まかにはこれらの原因が考えられます。もし、このまま乗り続けると、ブレーキラインにエアが混入してブレーキが一切効かなくなりますので、必ず整備工場で点検を受けるようにしてください。

サイドブレーキランプが常時点灯した際の対処法

まず、サイドブレーキランプが常時点灯した場合には、サイドブレーキの戻し忘れがないか確認をしてください。戻し忘れではない場合にはブレーキ液の低下が考えられますので、車を停車させてJAFまたは整備工場に「サイドブレーキランプが常時点灯した」と連絡をしてください。

直ぐに現場のプロが駆けつけると思うので、そのまま車は動かさず整備士・JAF隊員の判断に従うようにしてください。ここで間違ってもそのまま走行を続けたり、自己判断でブレーキ液の補充は行わないように。

万が一、ブレーキパイプが縁石に衝突して大きく破損している場合には、一気にブレーキ液が減少してブレーキが全く効かなくなり、重大事故の原因となるためです。

以上、サイドブレーキランプが常時点灯した場合の対処法について解説していきましたが、サイドブレーキランプは普段見慣れている警告灯ということもあり、気にしない方も多く見受けられますが、普段からしっかりと自分の車の健康状態を気にすることが安全に車に乗るためには重要なことなのです。